芸者歌手として活躍し、「十九の春」「三味線フラフープ」などをヒットさせた神楽坂浮子 ( 本名・大野景子 ) さんが20日、千葉県松戸市の病院で心不全のため亡くなったことが25日、分かった。75歳だった。
日本歌手協会がマスコミ各社にファクスで発表した。
かねてよりがんの闘病中だったという。
神楽坂 浮子 ( かぐらざか - うきこ、1938年 1月 15日 - 2013年 11月 20日 ) は日本の歌手。本名:大野景子。
経歴
東京の深川出身。
高校生のときに神楽坂はん子に憧れ、高校を中退して芸者になる。
後に、古賀政男門下となり、芸者歌手としてデビューする。
市丸や榎本美佐江ら先輩日本調歌手に後押しされ、1956年には「十九の春」が大ヒット。プロ歌手の仲間入りを果たす。
その後も日本調のみにとどまらず、ドドンパなどのリズムにも挑戦する。また、その美貌から映画にも出演。
NHK紅白歌合戦に 2回出場している ( 詳細は下記参照 )。
1963年に一般人の男性と結婚。
昭和 40年代の懐メロブームの際は、東京12チャンネルの「なつかしの歌声」にも出演し、自身のヒット曲を披露していたが、1979年 ( 昭和 54年 ) に一旦引退する。
1997年に歌手活動を再開する。
1995年に神楽坂はん子が亡くなってからは、テレビで彼女の持ち歌だった「ゲイシャ・ワルツ」を披露している。
その後は歌手活動を行いながら、若手芸者の育成も務めていた。
日本歌手協会の所属歌手としては唯一の芸者歌手。
2013年 4月 26日放送の『爆報! THE フライデー』( TBS ) に出演したのが最後のテレビ出演となった。
2013年 11月 20日、千葉県松戸市の病院で心不全のため死去[1]。75歳没。
エピソード
歌手のあべ静江の公式ブログで、「( 大意 ) 携帯電話のメールも絵文字付きでこなせる」と紹介されている ( 2010年 11月 15日 )。
代表曲
十九の春(この曲でスターダムに)
三味線フラ(“フラ”はフラダンスのこと)
三味線ドドンパ
芸者エレジー
舞妓さんこんばんは
お江戸めおと星
あら、ぴったりね
おいと恋唄
NHK紅白歌合戦出場歴
第9回 (1958年12月31日、新宿コマ劇場) 『三味線フラ』
第12回 (1961年12月31日、東京宝塚劇場) 『東京の下町娘』 このうち、第9回は浮子の歌のラジオ中継の音声が現存する。この回の紅組司会は黒柳徹子。
主な映画出演
初恋カナリヤ娘(1955年、日活) - ハル子役
青春温泉夜話 湯の町椿(1955年、日活)
十九の春(1956年、松竹) - 薗田妙子役
たぬき(1956年、松竹)
スタジオ超特急(1956年、松竹)
女優誕生(1956年、松竹)
オーケストラの姉妹(1957年、松竹) - 郡山京子役
「笑え勘平」より 消えた短剣(1957年、東映)
「笑え勘平」より 摩天楼の秘密(1957年、東映)
夜の波紋(1958年、松竹)
見事な求婚(1958年、松竹) - 君田雪代役
喧嘩笠(1958年、東映) - お千賀役
初春狸御殿(1959年、大映) - 第三の姫役
伝七捕物帖 幽霊飛脚(1959年、松竹) - お千代役
パイナップル部隊(1959年、松竹) - 芸者役
待っていた花嫁(1959年、松竹) - 芸者・玉子役
銭形平次捕物控 美人蜘蛛(1960年、大映) - おきた役
黄門社長漫遊記(1962年、東映) - たい子役
京子の初恋 八十八夜の月(1962年、松竹)
東京オリンピック音頭 恋愛特ダネ合戦(1963年、松竹)
大暴れ五十三次(1963年、東映) - しのぶ太夫役
主なテレビ出演
歌番組ほか
スター千一夜(フジテレビ)
なつかしの歌声(東京12チャンネル)
昭和歌謡大全集(テレビ東京)
年忘れにっぽんの歌(テレビ東京)
第40回NHK思い出のメロディー(2008年、NHK総合)
NHK歌謡コンサート(NHK総合)
木曜8時のコンサート~名曲!にっぽんの歌~(2012年6月7日、テレビ東京)
爆報! THE フライデー(2013年4月26日、TBS)
ドラマ
花は花よめ(1972年、日本テレビ)
水戸黄門(1997年、TBS)
その他の出演
第37回日本歌手協会歌謡祭[2](ゆうぽうと、2010年10月28日)
秋の歌謡フェスティバル(ゆうぽうと、2012年10月10日)
脚注
1. 神楽坂浮子さん死去 75歳芸者歌手 デイリースポーツ 2013年11月25日
2. 司会は女優の倍賞千恵子
(wikiより)
合掌。