昭和七年十月一日、足立区の誕生とともにこの地にあった千住町消防組屯所は、足立消防署 ( 昭和二十二年八月一日、千住消防署と改称 ) となり、近代消防が発足した。
消防組織の歴史を遡れば、享保四年 ( 一七一九 ) ときの江戸町奉行・大岡越前守忠相 ( ただすけ ) の肝煎 ( きもい ) りで江戸町火消 ( まちびけし ) が生まれ、自治的な「いろは四十八組」が鳶の者によって組織されたのを始めとする。
千住も江戸四宿の一つとして栄え、東北路要衝であったところから、文政十二年 ( 一八二九 ) に戒坊更番所 ( かいぼうこうばんしょ ) を建て町民が管理したという。
安政年間には南北千住消防組ができ、明治以降は警視庁の指揮下にあったが、明治二十八年からは自治体の千住消防組として活躍した。
ここにある南北消防組記念碑は、大正十二年四月に建てられたもので、創始以降の殉職物故者の指名を記し慰霊顕彰している。
(案内板より)
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